お尻、裏もも、前ももなど下半身のトレーニングとして取り入れられる「スクワット」と「レッグプレス」。
メインとして鍛える部位は同じなのに何が違うのか…
どう使い分ければ良いのか…
ということを今回はお話させて頂きます!
まずこの2つのエクササイズの決定的な違いは大きく2つだと考えています!
1.軌道
2.胴体への負荷
1つ目の軌道。
スクワットはバーベルを担いで立位の状態からゆっくりコントロールして下降し、重量に逆らうように立ち上がっていきます。
バーベルを担いだ上で理想のフォームに向けてカラダをコントロールするので割と難易度が高いのがスクワット。
一方でレッグプレスは上半身、足の位置が決まっており、あとは膝を曲げて押すだけの状態です。
要するに軌道が決まっているので「足をこうして、こんな感じで押してくる」といった細かい動きを意識しなくても良いので、簡単に効かせたい部位にアプローチしやすいのがレッグプレス。
そもそもスクワットはしっかりお尻に効かせることができるように「スクワットができるカラダ」なのかどうか、ということが重要になります。
(なぜ、お尻に効かせるのか分からない方は以前「アスリートのためのトレーニング理論」というブログを書いているので、そちらをご覧下さい!)
お尻にがっちり効かせてスクワットができるためにはお尻や裏ももの柔軟性や筋力、腰の筋力、肩甲骨の可動域など様々な条件があります。
これらを無視して良いフォームでスクワットをやることは厳しいです!(というより無理です笑)
最初はお尻、裏もも、腰、肩甲骨、などと別々に分けて鍛えてあげて、ある程度柔軟性と筋力がついてきてからそれらを組み合わせてスクワットを導入するといった考え方とトレーニングの進め方がベストです!
そこで、スクワットができるようになるために「お尻」を鍛えるエクササイズとして難易度が低く、しっかりお尻に効かせることができるのがレッグプレスです!
まずはレッグプレスで土台を作るという感覚ですね!
2つ目の胴体への負荷!
これは簡単です!
スクワットはバーベルを背中に担ぎますよね!この時、体幹部に力が入っていなければ不安定になり、よろけたりします!
これを防ぐために体幹部にしっかり力を入れることがかなり重要になってきます!
(重量が重すぎると体幹部が負けて背中が丸まり腰を痛めてしまいます。)
レッグプレスは背もたれにもたれかかるような状態になるので、スクワット程体幹部への負荷はありません。
アスリートは体幹部の安定力がかなり重要になってきます。
競技中に片足を上げたり、重心移動をする際に体幹部の安定力がなければカラダはぐらついたり、力を上手く伝達できなくなります。
アスリートの方はスクワットができる体の状態であればスクワットの方がオススメです!