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【野球選手向け】足が速くなる走り方

戸舘 一

S&C部門

野球の盗塁について。

野球のプレー中の走り方と陸上選手の走りには決定的な違いがあります。


上半身の角度です。

野球は盗塁の際に前方にあるボールやベースを目掛けて走動作を行います。
前方に向かうため、「前に」という意識が強くなり、上半身が前傾します。上半身が前傾してしまうと重心も前方となり、体の前面の筋肉達が頑張ります。
走り方としては、股関節と前ももの筋力で脚を引きあげ、体の手前に着地し、裏ももでかくようにして走ります。

 

 

一方、陸上選手はスタート時は前傾姿勢ですが、スピードが上がってくるにつれて徐々に上体が起きてきます。

というよりは上体が起きてくることでスピードが上がってくるという感じですかね。。。

なぜ上体が起きてくると加速するのかというと上体が起きている方が体の真下に脚を着くことができ、これによってケツの筋力を使えるからなんです。
陸上選手が走る時、上に弾むように走りますよね?

 

 

これは脚を体の真下に着き、真上から加わった位置エネルギーを利用して鉛直方向にケツの力使っているからなんです。
これができていると自然と脚を着地した瞬間、体が一直線になります。


走り始めの前傾姿勢は避けられないと思うので徐々に上体を起こすことができると理想です。

 

ちなみに高校野球の超名門である中京大中京高校の野球部も陸上での効率の良い「ケツを使った走り」を元陸上選手から教えを仰いでいます。